「テロか、レジスタンスか?」を読んで

2006. 9. 29
小野塚 昭三郎(東京在住)

最近、日本史の勉強をしていて、ある事に目が止まりました。鎌倉時代の初めに、荘園を荒らしまわる「悪党」と呼ばれる武力集団が出現します。鎌倉幕府はこれに手を焼くわけですが、しまいには幕府から疎外された御家人もこれに加わるようになり、最終的には鎌倉幕府の屋台骨を揺るがすような勢力になる。楠木正成もそうした一党の出身ではないかと言われています。こうした反体制武将の中からは、後の戦国武将につながる者たちもいたでしょう。

かれらは旧体制の「荘園」を徹底的に破壊して武家社会を独自に築いてゆく。幕府と朝廷から見ればとんでもない暴力集団「悪党」だったでしょうが、歴史的観点から見れば別の役割が見えてきます。

テロなのか、レジスタンスなのか。この判定は歴史が下すでしょうが、世界を指導する立場にある政治家には歴史が判断を下すのを待つまでもなく、現実を俯瞰できる見識を広く歴史を学んで身につけて欲しいものです。

コーランを絶対規範とする族長支配の社会が良いのか、人間が決めた法律を規範とする民主主義の社会(多数決社会)が良いのか、共産主義が良いのか、共産党独裁の資本主義が良いのか。国の政体についてはそれぞれその国に住む国民に決めさせたらいいと思います。余計なおせっかい(自分の信条の押し付け)をすると文化の衝突が起こります。

これは武器では解決できない衝突であり、また何千年という時間をかけて作り上げた民族固有の文化を破壊してしまいます。ただ各国民の人権を守ることは全世界の共通の価値観だと思うので、これについては国連で解決していく必要があるでしょう。


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