七尾 清彦
(注:以下のサマリーは、1999年7月15日(木)に行われた関西経済連合会の国際交流委員会での講演の骨子をベースに、読みやすいように若干手を加えたものです)
冷戦時代がおわり、また世界的な脱工業化・サービス化の流れの中で、日本を含む先進工業国は軒並み、抜本的な構造改革を求められている。
改革のキーワードは「多様性」と「創造性」である。いわば先進社会同志でどこがいちばん早くかつ効果的に社会の多様性・創造性を引き出すことができるかという改革オリンピックが始まっているといえる。
背景は国によって異なるが、他国の例を参考に日本の風土に合った改革手段を考察することは有用である。外交官として32年にわたり海外各地に滞在した経験などを踏まえ、感じていることを関西の経済界の皆様にお伝えしたい。
私は今、外務省を辞めて、米国コロラド州にある人口37万人の町、